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雑誌広告で思い出した父方の大叔母、母方の祖母と大叔母の血赤珊瑚の珠数。

今朝の朝刊に、今日発売の
月刊誌の広告が掲載されていました。

《最上級事典2022》が特集の一つ。
様々なジャンルの最上級を集めた企画です。

衛星約6億円、時計役1億円、
プライベートジェット85億円などが
広告には掲載されていました。

個人的に目がとまったのは、

《血赤珊瑚 珠数
約2000万円(非売品)》です。

血赤珊瑚は、高知、長崎などの海でとれる
文字通り、血のように真っ赤な宝石珊瑚です。

宝飾品、また仏具として使われます。

江戸時代の頃から日本の赤珊瑚は、
世界的な人気で、特にヨーロッパ、
中国では、人気が高く、その需要に
応えるだけの量がとれないため、原木は、
かなり値上がりしているのだそう。

わが家では、珠数が代々伝わっていて、
女性(娘、嫁)がそれを受け継ぐ
ことになっていました。

曾祖母から、(嫁いできた)祖母、
さらには母に受け継がれるはずでしたが、
いろいろあり、曾祖母から、呉に
嫁いだ大叔母に引き継がれました。

一方、祖母の家でも血赤珊瑚の珠数が
いくつか受け継がれており、
祖母の姉(大伯母)と祖母が
それらを、ひとつずつ引き継ぎました。

どちらも、親戚の葬式、法事などで、
その珠数を見かけたことがあります。

わが家も祖母の実家も、一時期、
商売で羽振りが良かった時期があるので、
そのときに、珠数やら古伊万里の食器やらを
買い求めたようです。

もうずいぶん前に、父方の大叔母、
祖母と大伯母も亡くなっています。

大叔母の分は、長男のお嫁さんに引き継がれているはず。
そして大伯母と祖母の分は、
それぞれ2人の叔母が受け取っています。

大伯母と祖母の珠数ですが、何回忌だかの法事に
参列した際、お経をあげにきたお坊さんが、
叔母たちがしている珠数を見て、
「いろいろなお宅に伺って、数多くの珠数を
見ているけれど、こんなに素晴らしいものは
見たことがない」と話されたのを覚えています。

「大事にされて、代々、受け継いで下さい」と

大伯母と祖母がそれぞれ亡くなった時、
不動産があり、3人の相続人で分けるのに、
ちょっと困り、売却してしまったのですけれど、
その際、仏壇、金の鈴、血赤珊瑚の珠数などを、
どうするかが問題になりました。

税理士に、そうした仏壇、仏具は、
相続税の対象外だから安心して下さいと
言われたと、あとで教えてくれました。

相続税に悩んでいた叔母たちは
それを聞いてほっと一安心したそう。

コロナ禍で大叔母、大伯母、祖母たちの
お墓参りに行けていないのですが、
自由に往来できるようになったら、
血赤珊瑚の数珠をつけた叔母たちとお参りしたいですね。

珊瑚―宝石珊瑚をめぐる文化と歴史




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