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「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」。16年続いたイタリアンが閉店。

家の近所や、公園では、梅が咲いています。

毎日、歩いていると、季節の移り変わりを感じます。
とともに、町の変遷も体感することになります。

常連というほどではないのですが、
長年、細く長く通っていた近所のイタリアンのお店が
去年暮れで閉店しました。

今も、毎日のようにその前を通るのですが、
昨日、一昨日と店の前を通ったら、すでに次に入る
お店の準備でしょうか、工事業者の人が、中を片付け、
改装の準備をしていました。

ご夫婦でやっていらしたのですが、
とても気分のいい、ほっとする家庭的なお店でした。

閉店は、高齢となったご両親のいる故郷に帰り、
世話をするため。
自分たちの年齢も考え、閉店を決断されたとのこと。

入り口の貼り紙には、16年この地で、
地元の人に支えられてやってきたこと。
夫婦二人で最高の時間を過すことが出来たことなど、
感謝の言葉が書かれていて、それを読み、改めて、
お二人の人柄と美味しかった料理の数々を思い出し、
寂しさを感じました。

「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」
という中国の劉希夷の作品「代悲白頭翁」中の、
有名な文句があります。

毎年毎年、花は変わることなく咲く。
けれど、一方で、人の世は変わっていく。
自然が変わらないことをたとえる一文です。

けれど考えてみれば、変化のないように見える自然も、
長い時をとれば、変わっていく。
毎年毎年花を付けていた木も、
いつかは老いて枯れ、なくなっていまいます。

まさにこの世のもので、常なるものはない。
無常です。

出会い、別れ。
人は、変化を受け入れながら、
生きていくしかないのでしょうね。



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