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兵庫県芦屋市の打出小槌町。打出の小槌の伝説。出てきたモノが無くなったときの態度。

2013年12月22日、競馬の有馬記念があり、
一番人気の三冠馬オルフェーヴルが圧勝し、
引退レースを勝利で飾りました。

そのレースをテレビで見て、
なぜだか「打出の小槌」のお話を
思い出していました。

「打出(うちで)の小槌(こづち)」は、
よくご存じだと思います。




有名なのは、「一寸法師」に出てくるもの。
鬼を退治した一寸法師は、この小槌で、
大きくなり一人前の男となり、
さらに様々な宝物を出すのでした。

これに限らず、おとぎ話などで、
振れば何でも欲しい物が出てくる
という小さい槌。

この名前がつけられた「打出小槌町」が、
兵庫県芦屋市にあることをご存じでしょうか。

そこには、この打出小槌にまつわる伝説があります。

この芦屋の沖には、竜神が住んでいて、
小槌を持っていました。
願い事をして振ると、全て願い事が叶うという小槌。
しかし振っている最中に鐘の音がすると、出したモノが
全て消えてしまうのです。

宝物ですが、そんな面倒なものはいらないと、
竜神は、人に化け、天皇に献上してしまったのだとか。

朝廷は、喜んだものの、都は鐘が多く、
度々、出たものが消えてしまい、もてあましてしまいます。

そんな頃、手柄をたて、都に上ってきていた
打出村の長者に、ほうびとして、
この小槌を与えたのだとか。

村に戻った長者は、この話を村人にした所、
小判を出すよう頼まれます。

村人の前で小槌を振ったところ、
ざくざくと小判が出てきました。
しかし、寺の鐘がなり、出てきた小判は、
消えてしまいます。

がっかりした長者と村人でしたが、
気を取り直したかのように、小鎚を見て、
「いい夢を見させてもらった」
と言ったとのことです。

この話は、随分昔、祖母から教えてもらったのですが、
子ども心に、打出村の長者はともかく、村人が
なぜ、なげき悲しみ、悔しがらず、「いい夢をみせてもらった」
と言えるのか、非常に疑問でした。

自分がもしその場にいたら、絶対、言えない
と考えていました。

それから何十年。

オルフェーヴルの疾走を見て、
なぜだか、この村人たちの気持ちが
わかったような気がしました。

フランス語で金細工士という意味のオルフェーヴル。
いい夢を見せてくれてありがとう。

○京都の大山崎の宝積寺(宝寺)には、
http://www.kyoto-kankou.or.jp/info_search/?id=3969&r=1387719196.8337
http://oyamazaki.info/archives/1407
 聖武天皇が文武天皇の皇太子時代、夢に現れた龍神から、
 授けられたという「打出」と「小槌」が祀られている。
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