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クリント・イーストウッド監督の「ヒア アフター」と青森・恐山のイタコ。

80歳を過ぎても精力的に作品を
発表し続けるクリント・イーストウッド監督。

この2月に日本公開された作品は、
「ヒア アフター」。

津波のシーンで始まります。

2004年のスマトラ沖の津波に登場人物の一人が
巻き込まれたという場面なのですが、
東日本震災の後、このシーンが余りにも
生々しすぎるということで、打ち切りになったようです。

余りストーリーを書いてしまうと、これから見る人の楽しみを
奪ってしまうので、これ以上、内容の詳細には触れませんが、
この映画は、死後の世界を描いた作品。

双子の兄弟が出てきます。

事故死した兄にどうしても話がしたい弟が、霊能者を探します。
ついに見つけ出し……。

これで思い出したのは、青森の恐山のイタコ。

皆さんは、ご存じだと思います。

イタコは、口寄せを行う女性のこと。
口寄せとは、死者の霊を自分の身体に降ろして、語らせること。

それが本当に、死者の意思、考えなのかどうかわかりません。
しかし、言えるのは、それを聞くことで、慰められる遺族もいるということ。

亡くなった親、息子、妻、夫、恋人……の声と信じて、
それを聞くことによって、心が癒やされるのであれば、
それは、精神科医に話を聞いてもらうのと、変わりは無い。
そう思うようになりました。

この映画自体は、死、死後の世界を描いているようで、
実は生きること、与えられた人生を精一杯生きることを
訴えているように思います。

クリント・イーストウッド監督自身も、
死後の世界があるかどうかはわからないが、
与えられた人生で、ベストを尽くすべきだ
とインタビューで答えています。

アメリカでは、すでにDVD、ブルーレイが発売され、
その収益を東日本大震災の義援金にあてるようにする
と監督は発表しているようです。

日本でいつDVD、ブルーレイが発売されるか、わかりませんが、
是非、発売してほしい。
そして、機会があれば、この作品を見て、
生きることについて感じて頂けたらと思います。

ヒア アフター [DVD]》(アマゾン)


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