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「花散らし」の雨と「花腐(くた)し」。花散らしの元々の意味。「桜流し」。

2024年4月9日午前10時ころ、
家を出て両国橋を渡り、
新規の取引先に向かいました。

骨のしっかりした大きめの傘を
差していたのですが、骨と布が
ひっくり返って、雨が降り込み、
全く役目を果たしませんでした。

雨と風が激しい春の嵐。

両国橋西詰にある公園の桜は満開。
けれど、
この雨と風が多くが散り、
土の上にまかれ、絨毯のようで、
それはそれできれいでした。

花びらが一面に散った様子を
あらわす言葉は、「花筵(むしろ)」
「花茣蓙(ござ)」ですね。

こうした花を散らす雨を、
「花散らし」の雨というんだそうです。

また散った花びらが川に浮かぶ様は、「花筏(いかだ)」。
わが家のすぐ近くでは、まもなく隅田川に
浮かぶ花筏が見られます。

先日、先輩と話していたら、
こうした桜にまつわる言葉が話題に。

今あげた、「花散らし」によく似た言葉に、
「花腐(くた)し」があります。
もう少し正確にいうと「卯の花腐し」。

「卯の花」は「空木(うつぎ)」。
空木の花が、卯月(うづき)に
咲くところからこう言われます。
卯月は旧暦の4月の異称。

卯の花を腐らせる長雨で、すなわち
陰暦四月の中・下旬に降り続く長雨。
五月雨(さみだれ)に先立って降る長雨。

先輩は若い頃、この「(卯の)花腐し」を
桜の花と勘違いして使って、職場の先輩から
叱られたそう。

日本語はやっぱり難しいですね。

〇「花散らし」は、もともと陰暦三月四月に
 野山に遊びに出ることという意味だったとか。(方言)
 《第308回「花散らし」ってどういう意味?2016年04月11日》
https://japanknowledge.com/articles/blognihongo/entry.html?entryid=325
 広辞苑では、《三月三日を花見とし、翌日若い男女が
 集会して飲食すること。(九州北部地方でいう)》

〇「桜流し」
 桜の時期に降る雨のこと。「桜雨」とも。
 知らなかったのですが、
 宇多田ヒカルさんが同名の曲を出されていますね。




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