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なじみの居酒屋が閉店。理由はキャッシュレス? 家賃と稼ぎ。

2019年10月7日、取引先に行って
知り合いに顔をあわせた途端、
「○○(店の名前)。
先月末で閉まっちゃったよ」。

そのお店は知り合いや自分たちが、
もう長年(さきほど計算したら30年余り!)
通っていた個人経営の居酒屋です。

手が込んだ料理。
しかし値段は安くて、

居心地がいいお店でした。

知人によれば、ご主人がお店を
たたむ決意をしたのは、時代が
変わったと感じたから。

どういうことでしょうか。

そのお店は、古くからの常連だけでなく、
近所の会社の若者、ご新規さんも来て
いました。

そうした人からしょっちゅう言われたのは、
今、はやりのキャッシュレス。

しかし、電子マネーだ、○○ペイだ
と言われても、
わからないし、やるつもりもない。

でも今のお客さんがそれだけ求めているという
ことは、それが時代の求めるものだろうな。
しかし自分はそれに応えられないのがつらい。

さらに近所の不動産屋さんの一言も、
商売をやめようかと思った大きな理由に
なったそう。

そこのお店は、ご主人の所有。
不動産屋さんが、そこの物件に興味を
持っている人がおり、少し改装すれば、
借り手がたくさんいると。

そして告げられた家賃は、ご主人が週6日、
昼過ぎから夜遅くまで働いて稼いだ結果の
儲けとほとんど変わらない。

というか、週5日、働かずにすむことを
考えれば、貸した方が楽になる。

自分の生み出す価値が、家賃に負ける
と気づいた時、時代の流れを感じたのだと。

体もガタが来ているので、
ここいらで一休みして、
体の手入れをして、
残りの人生に備えたいとも。

わが家の近くにもご夫婦で営んでいる
パン屋さんがあったのですが、
2年前、閉店されました。

そこのお店もご夫婦が持っている
住居の一部で商売をされていました。

現在、店だった部分は改装され、
賃貸物件として、貸し出されています。

ご主人は、
「毎日、店をやるより、
家賃の方が儲かるとはねー、
なんだろうなーと思うよね」
と閉店前におっしゃっていました。

自分が経営で生み出す価値の方が
家賃より高くなければ、意味がない。

それが冷酷ですが、
経済原理なのかもしれません。

どちらのお店からも、商品や料理以上に、
いろいろなものを与えられていたと思います。

なんだか寂しいなー。





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