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黄ばんだ真珠の首飾りは親からのプレゼント。クリーニングと毎年1粒の真珠。

自宅の近くに、自分より一学年下の
女の子がいました。

その子の家は桐下駄の製造販売を行っていて、
広い敷地には自宅、庭、工房そして
従業員が住む住宅(のちにその一部が
アパート・マンションに)がありました。

その敷地内にある従業員住宅に住んでいたご夫妻に
子守りをしてもらっていたのですけれど、それが
終わった後もそこの孫と遊ぶために度々、そこを
訪れていました。

従業員住宅の隣が庭で、そこには何本かの
桐の木が植わっていました。

尋ねると、

その一学年下の女の子が生まれた時に、
植えられたもので、将来、嫁入りする時の
婚礼家具(桐箪笥)の材料とするためだと
聞きました。

それと似た話が、毎年誕生日に一粒の真珠です。
女の子が生まれたら誕生日毎に1粒ずつ真珠を買い、
嫁入りの時にネックレスにしてもたせるというものです。

てっきり小説やドラマの中の話だと思っていたら、
少なくとも3人、それを親に実践してもらっていた
女性を知っています。

その内の一人は6月産まれ、
まさに誕生月の宝石が真珠で親も張り切って
毎月、買い求めたとのこと。

その人は、20代半ばで結婚。
しかし20数粒ではネックレスには足りず、
おそらく結婚前に不足分を買い足したのではと。

なお毎年1粒の真珠ですが、その知人の親が買い求めていた
有名な真珠店は、現在では、そうしたサービスを
行っていないとのこと。

で、その真珠のネックレス。
以前は冠婚葬祭などで使っていたとのことですが、
次第につけなくなり、箪笥におさめた宝石箱に
しまったままに。

すっかり忘れていたのですが、数年前から、
親が相次いで亡くなり、形見分けや実家の
片付けをしている時、毎年買っていた購入の記録が
出てきたんだそうです。

それで再び真珠の首飾りのことを
思い出した知人は、
宝石箱の中を改めました。

ところがなんと真珠が黄色く変色して、
輝きが失われていたのですね。

せっかく親が苦労して毎年、購入し、
仕立ててくれたものをこのもま、
こんな状態にするのはしのびない。

この黄ばみとくすみをとって、キレイにしようと決心。
そうしたら表面を磨いて、美しさをよみがえらせる
加工をしてくれる業者を発見。

やりとりをして依頼したところ、先日、戻ってきたら、
新品のような姿になって戻ってきたとのこと。

《天然真珠光沢研磨仕上げ》
https://www.gion.or.jp/hakkindo/repair/jewelry-polish-pearl.html

いやー、ちょっとびっくり。

〇他の知人のお宅では、途中で断念。
 中途半端な数の真珠が桐箱の中に。

〇女児紅(じょじこう)
 中国浙江省で、女児が誕生した際に
 仕込んだ紹興酒を、その子が嫁ぐまで寝かし、
 結婚の際に嫁ぎ先に持参するという風習。



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