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世界陸上で金メダル。室伏広治選手の背中の上から6番目の骨。

世界陸上で36歳の室伏広治選手が、
見事、金メダルを獲得しました。

長らく日本で無敵だったお父さんの室伏重信さんが
スタジアムで見守る中での快挙でした。

父上は、オリンピック代表4回、日本選手権10連覇、
アジア大会5連覇などの記録を残し、日本そしてアジアの
ハンマー投げの頂点に君臨し、「アジアの鉄人」と呼ばれた方。

海外の選手に比べて劣る体格を、独自の技術で補い、
現役をずっと続けられたことが強く印象に残っています。

長く現役生活を続けただけでなく、年齢を重ねても、
記録を向上させていたのが驚くべきところ。

改めて経歴を見直したところ、ご自身が持っていた日本記録を
最後に更新したのは、なんと39歳の時だったんですね。
(1984年、75m96。この記録は1998年、室伏広治氏に破られた)

年齢を重ねても、絶え間なく努力を積み重ね、
一歩一歩精進をしてきたのですね。
その姿が素晴らしいと思います。

息子さんの室伏広治さんも、そうしたお父さんの姿勢、
考え方を色濃く、受け継いでいるようです。

2011年8月30日、読売新聞では、
室伏広治さんの信じられないエピソードが
紹介されています。

「合理的な体の動かし方を追求すれば、
年を取っても高いレベルを保てる」
との信念のもと、一つ一つの筋肉、
骨、神経に至るまで、
自らの肉体を丹念に調べ、
理想の動作を探求しているとのこと。

北京五輪男子400メートルリレー銅メダルの
朝原宣治・大阪ガスコーチにあるとき室伏氏は、
次のように言ったとか。

「背骨の上から6番目を触ってみて下さい。
そこだけ動かしますから」

皆さんは、できますか?
朝原さんもまさかと思ったようです。
しかし触れてみると、実際にその骨だけを
動かせてみせたといいます。

アイススケートのオリンピック金メダリストの
清水宏保選手も、全盛時には、足の筋肉の
繊維1本までを意識できるレベルに
達していたそうです。

世界のトップはそこまでに行き着くのですね。

室伏選手は、昨シーズンから、アメリカの理学療法士の
ロバート・オオハシ氏らと「チーム室伏」を結成し、
新たな試みを行なっているそう。

その一つが赤ちゃんのハイハイトレーニング。
筋肉の少ない赤ちゃん。
その動きは、いかに少ない筋肉で
最大限の動きをするかのヒントにあふれているのだとか。

また競技とは逆の時計回りの練習を
繰り返してバランスを取り戻し、
動きは、従来より円滑になったそうです。

日本選手権において連勝記録は17。
2001年に83メートル17センチで
記録の世界ランキングで年間1位に。
2003年、さらに2010年にも1位に輝いています。

10年以上も世界のトップレベルを維持し続けることは、
並大抵のことではないでしょう。

凡人には、とても及ぶところではありませんが、
自分自身をより高めるため、自分なりの工夫を行い、
努力を積み重ねていくことは、
誰にも行ないうることではないかと思います。

室伏さんの投擲を見て、力強さと美しさに大きく
心動かさせるとともに、我が身の中にも、やる気が
ふつふつと湧いてきました。
これがスポーツの素晴らしさなのでしょうね。

室伏選手、ありがとう。
ロンドン五輪でもきっと健闘してくれることでしょう。

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