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村上春樹、「腹が立ったら自分にあたれ、悔しかったら自分を磨け」。

2012年10月20日、読売新聞朝刊。
文化部次長・鵜飼哲夫さんの《「ウ」の目 鷹の目》。

《春樹と太宰 成長のワケ》と見出しがついています。

春樹とは、今年も残念ながら、ノーベル文学賞の受賞を逃した村上春樹さんのこと。

村上春樹さんのエッセー「太宰治は好きですか?」をもじった
冒頭の文章から始り、2人の関係について書いています。

村上さんは、太宰が苦手。

鵜飼さんは、
《過剰な自意識で事故の弱さを三ツ目、その滑稽と悲惨を描いた太宰と、
ドライな春樹文学とは、確かに正反対》としながら、
《でも、ユーモアがある点と個性的な文体に
圧倒的な支持がある(嫌われることもある)点で共通する》と書いています。

さらに続けて、大きな共通点をあげています。
あなたは、ご存じですか?

《ともに芥川賞を取らなかった作家でもあるんですね》。

その後、この記事は、大学を落第し、新聞社の入社試験にも落ち、
自殺未遂、薬中毒になりながらも、文学にかけ、
第1回芥川賞で候補となった太宰と、
大学を中退、学生結婚して、借金してジャズ喫茶を経営し、
29歳でデビュー作「風の歌を聴け」を書き、それが芥川賞の
候補作になったものの、酷評されて落選した村上春樹の、
境遇を重ね合わせます。

《しかし、落選後の二人はすごかった》。
結婚した太宰は、「走れメロス」「お伽草紙」、
「斜陽」「人間失格」を発表する。

そして、村上春樹さん。

《春樹さんも「腹が立ったら自分にあたれ、悔しかったら自分を磨け」と
いう考えを大切に、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』
『ノルウェイの森』を発表し、物語作家としての人気を確立》。

以下の記述、村上氏の活躍は略しますが、
二人とも成長していった。

今日、このエントリーで注目したのは、
村上春樹氏の
「腹が立ったら自分にあたれ、悔しかったら自分を磨け」
との言葉です。

これ、確か昔、村上朝日堂ホームページで、
読者の「座右の銘は」との質問への答えですね。


「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? (Asahi Original)



怒り、悔しさ。

そうした感情に襲われた時、人はえてして、
その原因を自分ではなく、外に求めがち。

相手がルール違反をしたから。
審判、上司、部下、友達が悪かったから。
天気、占いが良くなかったから。

自分の外に原因を求め、自分には能力はある。
自分は悪くなかった、本当なら、
自分は成功し、勝利したはずだったと思い込みます。

けれど、相手、第三者、天気などは、自分が思い通りにならないもの。
コントロール出来ず、思い通りにならないものに、原因を求めていると、
思い通りにならないので、満足できず、疲れ悩み、ストレスになります。

原因を自分に求めれば、自分が努力さえすれば、
能力を高め、自分を変えることも出来、状況は変わります。

「原因を外に求めるな」。

中学校の先生が、よく言っていた言葉の一つです。

うまくいかない原因は、内にあり。
自分の内を見つめ、自分を変える方が、
人生、豊かに幸せに送れる。

きっとそうなのでしょう。

外に原因を求める前に、内に原因を探すようにしませんか。



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