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76歳、若松孝二監督、道路横断しタクシーにはねられ亡くなる。身体は思っている以上に年とっている。

映画監督の若松孝二監督が亡くなりました。

怒りを表現の原点とした作品の数々。
国内よりも海外で高い評価を受けた監督でしたね。

若松孝二監督オフィシャルサイト
http://www.wakamatsukoji.org/
若松孝二監督Twitter
https://twitter.com/wakamatsu_koji

伝えられている所によれば、若松監督は、
2012年10月12日の午後10時10分頃、
新宿区内藤町1で、
外苑西通りを横断しようとしたところを、タクシーにはねられ、
頭や腰を強く打つ重傷を負ったとのこと。

当初、一部の報道では命に別条はないと報じられていただけに、
意識を回復することなく、亡くなったというのはショックでした。

この現場ですが、自分も行ったことがあり、知っています。

外苑西通り。
片側2車線ある大きな通りで、交通量も多い道です。
この辺りは直線で、見通しはいいですね。

おおよそ新宿御苑の東隣りで、北に行くと、新宿通りの新宿4丁目の交差点。
南に行くと大京町。
大京町の交番辺りから、道は曲がっており、見通しが悪いため、
道路中央にガードレールがあり、渡れなくなっています。
(無理をすれば渡れる。事故が起こった所は、中央分離帯はあるが、
少し高くなっているだけなので、比較的、簡単に渡れる)
さらに行くと中央線の高架をくぐって千駄ヶ谷です。

近所の住人などの証言によれば、若松監督は、数十メートル先にある
横断歩道(おそらく内藤町の信号、郵便局がある所)まで行かずに道路を横断。
中央分離帯を越えたところで、左から来たタクシーにはねられたとのこと。

現在、タクシーを運転していた70代の運転手から事情を聞いて、
事故原因を調べているようです。

若松監督は、近年も次々、作品を発表し、
年齢を感じさせない精力的な活動を続けていました。
今回の事故、逝去で76歳という年齢を
改めて知らされ、驚いています。

ここからは、筆者の想像なので、
事実と異なる点があるかもしれませんが、お許し下さい。

若松監督は、自分の体力を信じ、
信号・横断歩道を渡らず、
道路を横断してしまったのではないでしょうか?

現場は千駄ヶ谷にある若松プロダクションのすぐ近く。
おそらく初めての道ではなく慣れた道。
大丈夫だからと渡る。
しかし、身体の方はついていかなかった。

意識は若い時のままだが、身体は、年相応に衰えており、
横断歩道でない場所を横断して事故にあう、
そうした高齢者の事故が多いと聞いています。

警視庁、《防ごう!高齢者の交通事故!》
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotu/kourei/koureijiko.htm

《横断禁止の標識があるところは、絶対に横断してはいけません。
横断禁止場所を横断することは、死亡事故に直結する危険行為です。
夕暮れ時から夜間に外出するときは、
明るい色の服装や反射材を身につけましょう。》

《道路を渡るときは、横断歩道や横断歩道橋を横断しましょう。
自宅付近だから、いつも通っているところだから…
「大丈夫」とは限りません。》

ギリシャの映画監督テオ・アンゲロプロス。
アテネ近くのピレウス郊外で、新作映画の撮影中、
トンネル内の道路横断している時に、バイクにはねられ、
頭を強打、病院に搬送され、2012年1月24日、76歳で亡くなっています。

高齢者といわず、40代、50代でも、若い時のままの意識で、
無理をして怪我をしたり、事故にあったり。

若松監督は、釜山国際映画祭に出席され、
8日に帰国、翌9日には千葉県柏市でのトークショー。
お疲れはなかったのでしょうか?

お酒と美味しいものが好きだったという若松監督が、
夜10時過ぎということで、
お酒を召し上がっていなかったのかも気になります。

お酒を飲んでいると、思っている以上に、
身体の機敏性は失われているものです。

亡くなった若松監督を責めているのではありません。

年をとっても意識は若かったときの感覚のまま。
けれど、体力は特別に鍛えたりしていなければ、
年相応に衰えている。

意識と肉体のギャップがあり、意識を信じていると、
思わぬ怪我をしたり、事故に遭いやすいので、
気をつけねばと言いたいのです。

意識を若く持つ。
大切なことだと思います。
けれど、肉体は確実に衰えています。
それを常に意識して、行動は慎重に。

身体の衰えに驚いている
自分自身への、戒めでもあります。

あなたはいかがでしょうか?



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