俳優の高倉健さんに文化勲章。「俳優養成所では、落ちこぼれでした」。

俳優の高倉健さんが文化勲章を受章します。

2012年には、6年ぶりの主演映画「あなたへ」が公開され、
ヒットを記録したのは記憶に新しいところです。

所属事務所を通じ、コメントを発表しています。

《映画俳優として５８年、２０５本の映画に出演させていただきました。
大学卒業後、生きるために出合った職業でしたが、俳優養成所では
「他の人の邪魔になるから見学していてください」と言われる落ちこぼれでした。
　それでも「辛抱ばい」という母からの言葉を胸に、国内外の多くの監督から
刺激を受け、それぞれの役の人物の生きざまを通して社会を知り、世界を見ました。
　映画は国境を超え、言葉を超えて、“生きる悲しみ”を希望や勇気に
変えることができる力を秘めていることを知りました。
　今後も、この国に生まれて良かったと思える人物像を演じられるよう、
人生を愛する心、感動する心を養い続けたいと思います。
　映画俳優・高倉健を支えてくださった多くの方々に、深謝申し上げます。
　どうもありがとうございました》。

いかにも高倉健さんらしいコメントですね。

芸能事務所のマネージャーになるはずが、
そこでスカウトされ、俳優の道に。

俳優としてはどんな役でもこなせるわけではなく、不器用で、
落ちこぼれで、俳優には向いていないとずっと思って苦闘していた
というのは、これまでにもよく知られたエピソードです。

（「不器用ですから」は日本生命保険のＣＭでのセリフ。
実際は、話し好きでいたずら好きだとか）

上のコメントにもありますが、「辛抱ばい」と叱咤激励したお母さん。
俳優として映画に出るようになった後、作品は欠かさず見ていたのに、
亡くなるまで、1本も褒めてもらえなかったそうです。

日本経済新聞での連載（読むには登録が必要）
《高倉健のダイレクトメッセージ》
http://www.nikkei.com/life/column/page/?uah=DF050320126718
コラムが電子書籍として販売されています。
《デコボコの道》
http://netstore.nikkeibp.co.jp/FYI/120807/126705/?ST=a_pc

受章、おめでとうございます。
次回作を待っています。

ＮＨＫ「プロフェッショナル～仕事の流儀～」2012年9月8日放送
《高倉健スペシャル》
http://www.nhk.or.jp/professional/2012/0908/index.html

高倉健　七つの顔を隠し続けた男

posted with ヨメレバ

森 功 講談社 2017年08月30日

楽天ブックス

楽天kobo

Amazon

Kindle

7net

関連エントリー
《高倉健さんの「雑談力」。》
《新作「あなたへ」公開、高倉健さん。インタビュー。毎日新聞夕刊。》
《トクダス》
《高倉健さんが、永谷園のお茶づけ海苔CM「お茶づけ60周年　おかげさまで」篇に登場。》