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脳を強化する暗記してからの書き写しと暗唱。好きな文章、名文、名詩を自分の宝にしよう。

小学校の時に国語の先生から
宿題としてよく出されていたのが、
書き写しと暗唱でした。

名文と呼ばれるものの一部、
もしくは名詩を全文書き写す。
さらに詩は暗唱もする。

あとで振り返ってみると、
意味はわからなくても書き写し、暗唱することは、
国語力を鍛え育てるのに役だったと思います。

認知症800万人時代。
予備軍も含めると、

高齢者のかなりの方が認知機能の低下に
悩むと言われています。

これまでこのブログでは、日常的にできる
認知予防の方法についてお伝えしてきました。

今日もまた教わったことを記しておきます。

それは上にも書いた、
小学生のように、文章の書き写し、
そして名文、名詩の暗唱です。

書き写しは、お手本となる文章を見ながら、
それを写すという方法ではありません。

もう少し脳に負荷をかけます。
長い文章は少し難しいのですが、
まず最初に文章を覚えるところから入ります。、
(つまり暗唱から入る)

最初から全文はできないので、
例えば、一文ずつに分割。
それを覚えて、お手本を見ないで、
書き写していくのです。

例をあげましょう。

夏目漱石の「草枕」。

冒頭の文章は有名ですね。
それを書き写す場合。

まず冒頭の1行。
《山路やまみちを登りながら、こう考えた。
続いて2行目。
《智に働けば角が立つ。》
そして3行目。
《情に棹さおさせば流される。》

以下、分割して覚えて、書いていきます。

《意地を通せば窮屈だ。
とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高こうじると、安い所へ引き越したくなる。
どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。
やはり向う三軒両隣にちらちらするただの人である。
ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。
あれば人でなしの国へ行くばかりだ。
人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。》

慣れると一回当り、覚える分量が増えるそう。

暗唱も同様な具合に。
ずっとお手本を見ていると、
記憶回路が刺激されず、効果が薄いそうです。

中学生用ですが、こんな本が。

音読・暗唱三〇選 声に出して味わう・楽しむ文学の世界 (音読・暗唱テキスト中級)》(Amazon)

お馴染みの川島教授の本。

川島隆太教授の脳を鍛える大人の書写ドリル―俳句・短歌60日》(Amazon)






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