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「落下事故はベテランに多い」。その理由は。「慣れは油断や慢心の元」

2017年11月15日、日経産業新聞の
コラム《眼光紙背》。

《落下事故はベテランに多い》との見出しです。

蛍雪エンジニアリング会社の社長に
聞いた言葉を紹介しています。

《「建設工事中に鉄塔から落ちる人身事故を
起こすのは、20年以上の経験を積んだベテランが
圧倒的に多い。新人はまずない」》

なぜなんでしょう。
コラムでは概ね、次のように書かれています。

工事現場の作業には安全基準があるが、
完全に守っていると手間がかかるので、
ベテランはちょっとした省略、工夫をする。

やがて慣れてしまい、5年、
10年と続くうちに
「大丈夫」と確信に変わる。

省略・改変は楽をしたいためではなく、
会社のために早く仕事を終わらせたい
との熱意からと。

このあとコラムは日産自動車、
神戸製鋼所の話に展開するのですが
それは割愛します。

良かれと思っての省略、改変。
慣れから、いつしか大丈夫と
過信してそれが結果、
大きな落下、失敗につながる。

人がミスを犯してしまう
典型事例ですね。

慣れによる手抜きというか、
省略を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。

以前、こうしたヒューマンエラーの
専門家・研究者の方に話を伺ったことがあります。

そうした慣れによる失敗、事故を
防止するには、どうしたらいいのか。

失敗学のすすめ (講談社文庫)

それはリセット。

1ヶ月単位、3ヶ月単位で、
行なっている作業の
手順、マニュアルの見直しを行なう。

また道具、作業服などなんでも良いのですが、
その作業をする時に使う道具、服装の見直しを行なう。

そうした変化をつけることで、
マンネリ、手抜きを避ける。

またベテランが、新人に教える講師役になる。

ベテランでも例外とせず、定期的に作業手順を
守っているか、検査、試験を行なうなどの
方法があるそうです。

「慣れは油断や慢心の元」。

自分の仕事、さらには生き方の中に、
慣れはないか、定期的に見直さないと
いけないかもしれませんね。



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