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4月8日、花祭の悲しい思い出。

4月8日、仏陀の誕生日、花祭ですね。
難しい言葉でいうと灌仏会(かんぶつえ)。

あなたは、この日、お寺に行ったことがありますか。

わが家の隣町・人形町には、
大観音寺があり、毎年この日に
お釈迦さまの生誕を祝う花祭が行われ、
お釈迦さまの像に甘茶を灌(そそ)ぎ、
手を合わせます。

花祭は誰でも参加可能です。




このお寺ではないのですが、小さい時の
花祭には悲しい思い出があるます。

わが家からすぐ近くに、幼稚園を
運営するお寺があります。
(もうずいぶん前、子どもが少なくなったので
幼稚園は閉鎖された)

自分の近所の同学年の友達は、
その幼稚園にほとんど通っていました。

自分は親の教育方針もあったのか、
そこには通っていませんでした。
(自宅から少し離れた公立の保育園)

けれど家から近いので、このお寺に
毎日のように遊びに行き、お寺の
幼稚園に通う友達と遊んでいたのです。

4月8日。
いつものようにそのお寺に行くと、
園庭というか境内が花などで飾り付けられ
また本堂の近くには白いテントが張られ、
にぎやかな感じになっていました。

そう花祭が行われていたのですね。

友達が小さな仏像の頭に
ひしゃくですくった甘茶をかけていました。

自分も列に並び、甘茶をかけました。

その後、幼稚園に通う友達は
テントの方に向かい、お寺の人(幼稚園の先生)から
白い袋をもらっているのでした。

自分もてっきりいただけるものかと思い、
テントに並ぶと、
「あ、ボク、ボクはうちの園に通ってないね。
この袋は通っている人への贈り物だからね」と。

当然のことながら自分はもらえません。

すでにもらった友達は、テントの反対側の
ブランコの下あたりで、袋を広げ、中に
入っていたお菓子を何人かで一緒に食べていたのでした。

しかし自分の手には何もない。
さっきまでの浮かれた気分がすっかりしぼみ、
友達のはしゃぎぶりを目にして、落ち込んだ気持ちは、
さらに増幅されたのでした。

楽しそうに、食べながら、しゃべりあう友達に
見つからないように、すばやく走り、園庭を横切り、
家に帰りました。

一人だけ仲間はずれにされたことが、
とても寂しかったんでしょうね。
次から次へと涙が出たことを覚えています。

今から考えると、そのプレゼントは、
園児のためのものだったので、
自分とは無縁のものだと理解できるのですが、
小さかった自分はそれがわからなかったのですね。

今でもこの時期、テレビで花祭の様子が、
テレビに映し出されると、頭の中にの景色と、
寂しい感情がよみがえることがあります。

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