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フレディ・マーキュリーと「三徳」(善き考え、善き言葉、善き行い)。

日本だけでなく世界でも大ヒットしている
映画「ボヘミアン・ラブソディ」。

その中で描かれているのが
ロックバンド「クイーン」と
そのボーカルである
フレディ・マーキュリーの人生です。

映画では、フレディ・マーキュリーの出自、
父親との対立が紹介されます。

フレディ・マーキュリーは、
1960年代にインドからイギリスに
渡ったインド系の移民。

少年時代、フレディは
ムンバイ近郊で暮らしています。

父親、母親、そして彼は、
インド国内でパルーシーと呼ばれる
イラン系の住民です。

信仰しているのは紀元前、古代ペルシャで
生まれたゾロアスター教(拝火教)。

映画冒頭でフレディーと対立する父親は、
ゾロアスター教の重要な教えである三徳を
口うるさく言います。

三徳とは
「善き考え(善思)、善き言葉(善語)、善き行動(善行)」。

ゾロアスター教信者は、生涯を通じ、
この三徳の実践を目指します。

父はそれをフレディにも求めたのです。

映画の最後。

今なお語り継がれる伝説の舞台、
フレディ・マーキュリー最後のパフォーマンスとなった
「ライヴエイド」の会場に向かうフレディは、
これまで対立してきた父親に、このライヴエイドの出演者は、
誰もギャラを受け取らないと告げ、こう続けるのです。

「善き考え、善き言葉、善き行動だよ」。

二人は抱き合って和解するのでした。

フレディはパルーシー、ゾロアスター教徒という
少数派である自身の信仰やルーツに関して、
生前、ほとんど語っていません。

けれどカミングアウトした翌日、亡くなった後の
葬儀はゾロアスター教の式次第によって行われました。

彼は出自また性的嗜好でも少数派として生きました。
そうした生涯の中でゾロアスター教の教えは、
生き方にも作品にもかなり大きな影響を与えた
と言えそうです。




追記 2023年1月19日
〇このエントリーにアクセスが集まっています。
 定期的にその波が訪れるのですが、今回は何が理由だったのでしょうか。


ボヘミアン・ラブソディ [ブルーレイ]



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