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柳生家の家訓と鶴瓶噺。

笑福亭鶴瓶さんが、
毎年行なっている鶴瓶噺。

鶴瓶さんが毎日の生活の中で、
身の回りに起こった出来事、
人との出会いなどを、
一つの噺にまとめあげたものです。

「鶴瓶噺2019」は4月10日に大阪公演、
17日に東京公演が開かれます。
https://atari.co.jp/tsurubebanahshi2019/

実は、2019年3月11日の日本経済新聞、
連載《あすへの話題》を読み、
この鶴瓶噺を思い出したのでした。

それは、
NEC会長の遠藤信博さんが書いたもので、
《柳生家の家訓》とタイトルがついています。

タイトル通り、江戸時代に徳川家の
兵法師範役をつとめた柳生家の家訓を
紹介しています。

《小才、縁に出会って縁に気付かず。
中才、縁に気付いて縁を活かさず。
大才、袖触れ合うも縁をも活かす》

遠藤さんも会社の研修で使っているそう。

以下、この家訓の解説が続きます。

まず《才》について。

遠藤さんは《センシティビティー(感受性)》は、
《縁に気付くには必要な能力だが、これだけでは
縁は活かせない。そして、センシティビティー自体も、
生まれつき持つ力ではなく、自ら育てないといけない》と。

では、才をどう考えるのか。

《私は、ここで言う才能は、”強い意志”だと説いている。
企業を通して人間社会に貢献したいという”強い意志”こそが、
”才”に当たるのではないだろうか?》

そうして”強い意志”を持っていれば、例えば、
客に接した時に、《相手の要求がどこにあり、
どのようなソリューションの提供がより良い貢献に
なるのか、いろいろな角度から質問し、
お客様を理解する努力をするだろう》と。

鶴瓶噺で披露されるエピソードの多くは、
一般人では遭遇できないような、
珍しい出来事、出会いだったりします。

テレビ番組「チマタの噺」
「きらきらアフロTM」などでも、
鶴瓶さんが紹介する出来事には、
そうしたエピソードが多いですね。

昔、鶴瓶さんは、インタビューで、
「なんで鶴瓶さんだけ、そんなに面白い人に
出会ったり、珍しい出来事に遭遇するんですか」
と質問された時、以下のように答えたそうです。

実は、誰でも自分と同じように、
面白い人、珍しいことに出会ったいる。

しかし一般の人はそれに気付いていないだけだ。
気付かないのは、それをネタとして使おう、
話そうと思っていないからだと。

つまり、鶴瓶さんは、ネタになるような
何か面白いことがないか、変わった人に
出会わないか、常に周囲にアンテナを立てている。

そう意識していると、そのアンテナに
必ずひっかかってくる。

つまり、ネタにしようという
意志があるかどうかが重要と。

鶴瓶さんは、こうして集めたネタを、
ノートにしっかり記して、テレビや
鶴瓶噺に活かしているのですね。

鶴瓶さんと、NEC会長の遠藤さんの
思わぬ共通点に気付き、なんだか
嬉しかったですね。






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