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終戦の日のすいとん。

8月15日。お盆で終戦の日ですね。

今日の昼は、黙祷のあと、
ニュースを見ながら
食事をとりました。

いざというときの備蓄の缶詰。
それもチェックが甘く、
賞味期限切れのものです。

この終戦の日は、できるだけ、
こうした保存食、備蓄の食料を
使った食事を1食とるようにしています。

以前にも、記したことがありますけれど、
親戚、友人知人などで、この日に、
戦時の食糧難をしのび、「すいとん」を
とる家庭が多いことを知っています。

あるとき、親戚の家で出したら、
そこのお祖母さんが、
「確かにすいとんだけど、美味しすぎる」と、
言ったそう。

戦時中のすいとんは、出汁の煮干しも醤油も少なく、
具は、そのあたりの青菜、小麦粉も、真っ白ではなく
混ざり物ありで、製粉状態もわるい、茶色でざらざらの
ものだったとか。

わが家では、農家や親戚から、さつまいもを
いただくことが多く、小さい頃、蒸し器で、
ふかしたものを何度も食べた覚えがあるのですが、
父親は、「一生分、食べた」と、決して手をつけませんでした。

叔父さん、叔母さんも同様な経験をしていたのですが、
あるとき、ほかになにもなく、空腹だったので、
試しにちょっと食べたところ、余りの甘さにおどろき、
それからさつまいもを再び食べるようになったとも。

戦時中のさつまいもは、味よりも収穫量。
甘みもなく、美味しくなかったそう。
戦後、品種改良が進み、急速に味が向上したんですね。

ひもじい思いをすることなく、
好きな物が食べられる幸せ。

日々、食事を平和にとれる日常。
その当たり前が実は貴重であることを
たまには、思い出さねばと感じました。

賞味期限切れのいわしのショウガ煮の缶詰。
より味がしみて、おいしく感じました。



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