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五木寛之さんの言葉。「未完のまま終わるのが人生です」。

作家の五木寛之さんが、
2010年12月12日、産経新聞のインタビューに
答えています。

《転機。話そう、話しましょう⑥》

「転機に次ぐ転機のような半生でした」と
自らおっしゃる五木さん。
その半生を振り返り、赤裸々に答えています。

敗戦、金沢への転居、二度の休筆宣言、
鬱状態から自殺を考えたことも。

ご自身の半生を振り返り、頭に浮かぶ言葉は「一所不住」。
さらに自らを《土地に執着せず移動と放浪を繰り返すホモ・モーベンス
(動民)》、「エトランゼ(異邦人)」と。

金沢に移住し慣れ親しんでも、そこに取り込まれ、
自分のアイデンティティを失われそうになると、決別。

まさにホモ・モーベンス、エトランゼですね。

直木賞をとり流行作家になった後の休筆宣言。
金沢への転居、休筆も、
《自分の意思ではない。他力がそうさせたのだと
感じています》と。

自分ではどうしようもない大きな力、他力。
以前から、五木さんは、そうした大きな力に、
身を任せるしかないのだと語っています。

未完の「青春の門」。
五木さんは、作品を完結させることにはこだわっていないと。

《「物事には起承転結があるとはかぎらない。
作家として書いている途中でポキッと
折れてしまうような終わり方でいい。
未完のまま終わるのが人生です。」》

思い、願うことがもし成し遂げられなくても、
それもまた運命。未完のままでも嘆くことはない。
それが大きな力のもたらしたものであるとすれば。

少し気が楽になる言葉ですね。

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