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世界で一番幸福な国ブータン。小さな村が電線の敷設を断った訳。

皆様、GDPはどういう意味かご存じだと思います。
それでは、GNHは?

GNHはGross National Happiness=国民総幸福量という意味だそう。
このGNHが唱え、世界一を目指す
という国がブータンです。

そのブータンの標高2800㍍の谷間の村のことが、
2011年5月6日毎日新聞夕刊の
《晴れのちちょっとヒマ》で紹介されています。
電気がなかったその村。
数年前に電気が引かれることになったそう。

しかしその村は、鶴の越冬地で、電線を引くと
ツルの飛来に支障が出ると村人は心配。

《「朝にツルの鳴き声を聞くと気持ちいい。ツルと共に
生きるためなら昔ながらの暮らしでも構わない」》

こうしてその村は、電線を引くことを断ったのだとか。

ただこの話の注釈として記事を書かれた
編集委員の網谷隆司郎さんは、以下の
エピソードを付け加えています。

《根底にツルは亡くなった人の生まれ変わりという輪廻の
宗教観があるから、一概に日本人と同列には論じられない》。

それにしても、今回の大震災は、
幸せとは何なのかを、我々日本人が考え直す、
いい機会を得たのではないでしょうか?

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この村とツルについて調べて見ました。

ツルは、オグロヅルという日本のタンチョウヅルに似た種類で、
絶滅危惧種。
ブータンには、10月~3月くらいにかけて越冬するために訪れるようです。

その越冬地で一番有名なのは、この村ポブジカ。

ポブジカでは電気が全く使われていないという訳ではなく、
ツルや景観を害する鉄塔と電線がひかれていないということ。

最低限の電気のために、太陽光発電装置があり、
一定の時間、電気を供給しているようです。

しかし基本は昔ながらのマキ、ロウソクの生活のよう。
ただ、マキ、ロウソクの使いすぎは、環境悪化につながるので、
夜遅くまで起きたりせず、太陽にあわせた生活を行っているよう。

さらに最新のLEDの導入も行っているよう。

なおオグロヅルは、村ではトゥントゥンと呼ばれているそう。
舞い降りる時は、右回り。
仏教では、聖なるものの周りを廻ることを「コルラ(巡拝)」と良い、
必ず右回りなんだそう。(「右繞うにょう」と呼ぶ)

コトバンク
《右繞(うにょう)》
http://kotobank.jp/word/%E5%8F%B3%E7%B9%9E

仏教国ブータンでは、トゥントゥンは幸せをもたらすと
信じられているそうです。

ブータンのお隣のネパールですが、
《ネパール釈尊館のご案内》
http://www.nepal-buddha.jp/about_nepalbuddha/guide.php

《礼法について
インドでは、礼法として右繞三匝(うにょうさんそう)の礼が最高の礼法とされます。
右は浄身浄肩(右手を仏の手)、左は不浄(左手を自分の手)といって、
袈裟、衣で左肩を覆い、右肩を出します。即ち、浄身を中心に右廻りにすることで、
最高の礼を尽くすという意味を持ちます》。


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