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「タブラ・ラサ」。白紙状態という意味のラテン語。まっさらになってみる。

タブラ・ラサという言葉を
あなたはご存じでしょうか?

tabula rasa、ラテン語で、




白紙状態を意味する言葉。

広辞苑第六版によれば、
《タブラ‐ラサ【tabula rasa(ラテン)】
〔哲〕(文字などが消し去られた板の意)
何も書いてない書き物板、つまり白紙と
同じ意味で、外界の感覚的印象を何も
受けとっていない心の状態を表す語。
経験主義(ロック)が生得観念を
否定する際に用いる。》
とあります。

哲学用語なのですが、
次のように自分なりに
この言葉を解釈しています。

まだ何者にも染まっていない白紙の
生まれたての赤ちゃんの心に
なってみることだと。

人は、年を重ねるにつれ、経験を積み、
知識を得ていきますが、常識を身につける。

それはいいことだけれど、
一方でそれは固定観念となり、
物の見方、感じ方を
制約することにもなってしまう。

頭の中、心も黒板に書かれた文字を
消すように一度、まっさらにしてみる
必要があるのではないか。

ピカソ、岡本太郎が、
子どもの絵は天才だという趣旨のことを
述べています。

子どもの絵には、こびたところがないから。
上手に描こう、人に認められようとすると、
とたんに絵は魅力を失ってしまうのだと。

非常に心ひかれるエピソードです。

「タブラ・ラサ」に戻るためには、
どうすればいいのか?

それは、人の評価を気にしないことではないか。

他人がどう思うかを、凡人は気にしがちですが、
本来、それは自分自身にとっては関係のないこと。

周囲の評価にとらわれず、
対象に没入することで、
自由になり、白紙の状態になり得る
のではないでしょうか。

晩年のピカソは、エロティックな
銅板画を数多く描きます。
それは多くの人に酷評を受けます。

けれど、一人、ピカソ本人は、
「この歳になってやっと子供らしい
絵が描けるようになった。
ここまで来るのに
ずいぶん時間がかかったものだ」
と少しも、そうした評価に
めげることはなかったといいます。

そんな境地に達してみたいものです。
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