東京五輪招致に一役、都知事通訳の長井鞠子さんの新刊「伝える極意」。
以前、このブログで、長井/鞠子さんをご紹介しました。
東京五輪招致にあたり、
都知事の通訳として活躍された
日本の同時通訳の第一人者です。
2014年2月14日に、
これまでの経験をまとめた本を出されました。
《伝える極意 (集英社新書)》(Amazon)
長井さんは、1964年の東京五輪の時には、
国際基督教大学の大学生。
アルバイトで通訳をつとめ、
その後、数々の会議の通訳として、
サミットから2020年東京五輪招致まで、
47年ほど活躍してこられました。
日本の政治家はもとより、ダライ・ラマ14世、マイケル・サンデル、
ホーキング博士、アンソニー・ホプキンス、ケビン・コスナー、デビッド・ベッカム、
ヨーヨー・マなど、多方面にわたる世界の著名人と接していらっしゃいます。
新刊では、ゴルバチョフ、ミッテラン、小泉純一郎、
石原慎太郎などとの貴重なエピソードをあげ、
「言語」だけでない、それを超えたコミュニケーションの
普遍的な「法則」を紹介されていらっしゃいます。
以下に目次をあげておきましょう。
《はじめに
第1章 会議通訳の現場(通訳者と翻訳家/世界初の同時通訳 ほか)
第2章 通訳者への道
(帰国子女が簡単に通訳者になれるわけではない/
英語を理解するための「聖書」との出会い ほか)/
第3章 通訳者の生活とその技術
(プロの通訳者としてデビュー/音楽経験とヒアリング力 ほか)/
第4章 国際会議での日本人
(居眠り/「みなまで言うな」の文化 ほか)/
第5章 言葉を伝えるための「五つのヒント」
(通訳者と語学力/「相手の話を聞く」ということ ほか)
おわりに》
上にあげた交渉場面でのエピソードもさることながら、
個人的には、通訳になるまでの過程、
そして子育てと仕事の両立などの箇所が興味深かったですね。
言葉を操るプロでありながら、言葉の限界を知り、
相手に「伝える」ためには、意志が必要。
意志があってこそ、「心を伝える」ことができ、
相手の心に届き、動かすことができる
とされているのが印象的です。
長井さんの活躍はこれまで様々な新聞、雑誌、テレビなどで
伝えられてきましたが、3月3日、NHKの番組
「プロフェッショナル」でも放送されるようです。
2014年3月3日、NHKの番組「プロフェッショナル仕事の流儀」、
《言葉を超えて、人をつなぐ 会議通訳者・長井鞠子》
http://www.nhk.or.jp/professional/schedule/index.html#20140303
〇これまで最も通訳しにくかった人物は、作家出身の政治家。
〇Tokyo decided to purchase the Senkaku Islands.
〇同時通訳に必要なのは、なんと言っても集中力。
演技力も大事。相手に伝わらない。
〇通訳は俳優に似ている。
話し手の思惑や感情も伝えなければならない。
サイマル・インターナショナル
《2014/01/17
サイマルの専属通訳者、長井鞠子さんの自書本『伝える極意』発売のお知らせ(集英社新書)》
https://www.simul.co.jp/corporate/news/2014/0117-1.html
日本記者クラブでの会見(動画)、
2020年東京五輪招致を中心にお話されています。
《長井鞠子 通訳(サイマル・インターナショナル) 2013.11.5》
http://www.youtube.com/watch?v=kp7tHyrOtO8#t=98
〇sheの発音は、「品川」の「し」です。
〇招致のプレゼンは、映画のようなものだった。
〇声帯をふるわせる。
覚えた単語(ジョーク)は使ってみる。
2012年3月20日、
GLOBE、長井鞠子さん。(読むには購読手続きが必要)
http://globe.asahi.com/breakthrough/2012051700001.html
〇言葉に対する興味・関心。
〇松本清張と丸谷才一。
〇聞き良く、品良く、分かり良く。
長井鞠子さん、鈴木メソードでバイオリンを習っていた。
http://www.suzukimethod.or.jp/03/suzuki_week/mem2.html
集英社新書、「伝える極意」、
試し読み(「はじめに」の部分)ができます。
帯も見られます。
http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0727-c/
《伝える極意 (集英社新書)》(Amazon)
関連エントリー
《東京五輪招致、都知事の通訳を務めた長井鞠子さん。懐かしいお名前。事前のノート。》
東京五輪招致にあたり、
都知事の通訳として活躍された
日本の同時通訳の第一人者です。
2014年2月14日に、
これまでの経験をまとめた本を出されました。
《伝える極意 (集英社新書)》(Amazon)
長井さんは、1964年の東京五輪の時には、
国際基督教大学の大学生。
アルバイトで通訳をつとめ、
その後、数々の会議の通訳として、
サミットから2020年東京五輪招致まで、
47年ほど活躍してこられました。
日本の政治家はもとより、ダライ・ラマ14世、マイケル・サンデル、
ホーキング博士、アンソニー・ホプキンス、ケビン・コスナー、デビッド・ベッカム、
ヨーヨー・マなど、多方面にわたる世界の著名人と接していらっしゃいます。
新刊では、ゴルバチョフ、ミッテラン、小泉純一郎、
石原慎太郎などとの貴重なエピソードをあげ、
「言語」だけでない、それを超えたコミュニケーションの
普遍的な「法則」を紹介されていらっしゃいます。
以下に目次をあげておきましょう。
《はじめに
第1章 会議通訳の現場(通訳者と翻訳家/世界初の同時通訳 ほか)
第2章 通訳者への道
(帰国子女が簡単に通訳者になれるわけではない/
英語を理解するための「聖書」との出会い ほか)/
第3章 通訳者の生活とその技術
(プロの通訳者としてデビュー/音楽経験とヒアリング力 ほか)/
第4章 国際会議での日本人
(居眠り/「みなまで言うな」の文化 ほか)/
第5章 言葉を伝えるための「五つのヒント」
(通訳者と語学力/「相手の話を聞く」ということ ほか)
おわりに》
上にあげた交渉場面でのエピソードもさることながら、
個人的には、通訳になるまでの過程、
そして子育てと仕事の両立などの箇所が興味深かったですね。
言葉を操るプロでありながら、言葉の限界を知り、
相手に「伝える」ためには、意志が必要。
意志があってこそ、「心を伝える」ことができ、
相手の心に届き、動かすことができる
とされているのが印象的です。
長井さんの活躍はこれまで様々な新聞、雑誌、テレビなどで
伝えられてきましたが、3月3日、NHKの番組
「プロフェッショナル」でも放送されるようです。
2014年3月3日、NHKの番組「プロフェッショナル仕事の流儀」、
《言葉を超えて、人をつなぐ 会議通訳者・長井鞠子》
http://www.nhk.or.jp/professional/schedule/index.html#20140303
〇これまで最も通訳しにくかった人物は、作家出身の政治家。
〇Tokyo decided to purchase the Senkaku Islands.
〇同時通訳に必要なのは、なんと言っても集中力。
演技力も大事。相手に伝わらない。
〇通訳は俳優に似ている。
話し手の思惑や感情も伝えなければならない。
サイマル・インターナショナル
《2014/01/17
サイマルの専属通訳者、長井鞠子さんの自書本『伝える極意』発売のお知らせ(集英社新書)》
https://www.simul.co.jp/corporate/news/2014/0117-1.html
日本記者クラブでの会見(動画)、
2020年東京五輪招致を中心にお話されています。
《長井鞠子 通訳(サイマル・インターナショナル) 2013.11.5》
http://www.youtube.com/watch?v=kp7tHyrOtO8#t=98
〇sheの発音は、「品川」の「し」です。
〇招致のプレゼンは、映画のようなものだった。
〇声帯をふるわせる。
覚えた単語(ジョーク)は使ってみる。
2012年3月20日、
GLOBE、長井鞠子さん。(読むには購読手続きが必要)
http://globe.asahi.com/breakthrough/2012051700001.html
〇言葉に対する興味・関心。
〇松本清張と丸谷才一。
〇聞き良く、品良く、分かり良く。
長井鞠子さん、鈴木メソードでバイオリンを習っていた。
http://www.suzukimethod.or.jp/03/suzuki_week/mem2.html
集英社新書、「伝える極意」、
試し読み(「はじめに」の部分)ができます。
帯も見られます。
http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0727-c/
《伝える極意 (集英社新書)》(Amazon)
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《東京五輪招致、都知事の通訳を務めた長井鞠子さん。懐かしいお名前。事前のノート。》
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