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昔はよく年末に来ていた押し売り、泣き売。今はいないなー。

2019年11月22日に放送された
「池上彰×サザエさん お茶の間ニッポン史 50の解説」。

https://www.fujitv.co.jp/b_hp/191122ikegami_sazaesp/index.html

その中で、お茶の間のニッポン一つとして、
「押し売り」が取り上げられていました。

アニメのサザエさんでは、なんと磯野家に
14回も押し売りが来ていることが
明らかにされていました。

池上彰さんは、1955年(昭和30年)ごろには、
押し売りは全国におよそ10万人もいて社会問題に
なったと解説していました。

押し売りが、売っていたものとしては、
ゴムひも、マッチ、せっけん、
歯ブラシ、たわしなど。

日用品が主で、その中でも、
ゴムひも、マッチ、せっけんが、
押し売り3点セットだったとのこと。

マッチも火がつかない、
せっけんは汚れが落ちないなど、
使えない、もしくは粗悪品を、
市価の2~4倍で売っていたんですね。

なお番組では警視庁が制作した
押し売り白書のデータを紹介。

東京だと、大田区、世田谷区、
杉並区、練馬区などが狙われやすかったそう。

いずれも人口が急増した地域であること。
専業主婦、子供だけの留守番が多かった。
さらに玄関に鍵をかけていない家が多かった
というのが、これらの区に被害が多かった理由
とのことです。

サザエさんの家は世田谷区という
設定ですから、押し売りが
多かった地域に相当しますね。

驚いたのは、名作漫画「あしたのジョー」の作者、
ちばてつやさんが、高校生の頃、家計を助けるための
アルバイトとして「押し売り」をしていたという体験談。

風呂敷の中に、歯ブラシ・たわし・せっけん・ゴムひも
などが入っていた。
金持ちそうな家に行き、玄関で家の人が来る前に、
すぐに風呂敷を広げる、さらに苦学生を装え
というのが、押し売りを成功するコツと
先輩から教わったものの、どうしても出来なかったそう。

これで押し売りバイトをわずか1日で諦め、
そのかわりに始めたのが漫画。

描いた作品を出版社に持ち込んだところ、
高校3年生でデビューでき、そこから
ヒット作品を出し、今にいたるとのことです。

当時は、こうした押し売りを
規制する法律はなし。

社会問題化したところから、
押売等防止条例、迷惑防止条例などが
定められ、減っていったとのことです。

昔は本当にいろいろな人が
家にやってきましたね。

自分は、1956年よりずっと後の生まれですが、
まだ小学校にあがる前とかに、家に、怪しい
物売りが来ていたことを覚えています。

やっぱりゴムひもなんかを持っていました。

またはっきりと口調を覚えていませんが、
自分は刑期を終えてきたといったことを
言って、脅して買わそうとしたり。

ただ当時のわが家の町内は、
近所づきあいが密にあったので、
こうした危ない、怪しい押し売りの
情報はすぐに回ってきました。

また変な人が来ていると、さりげなく
お隣さんなんかが、用事を作って
様子を探りに来てくれたりなんかも
ありましたね。

それと「男はつらいよ」なんかでも
出てきますが、ちょっと人の集まる、
もしくは人通りの多いところで、
万年筆や腕時計なんかを売る人もいました。

サクラがいて、声もかけられず、
めそめそ泣いている売り手に、
質問をして、「工場が火事になって」、
「倒産して給料代わりにもらった」
万年筆、腕時計を売るということを
引き出していく。

人助けのために、買ってやる
なんて感じで、実際に買い上げ、
去って行く。

それを見た人が、安心して
次々と買い求める。
しかし先の客はサクラで、売り手とグル。

これ、泣き売といわれるやり口なんだそう。

子どもを狙ったカラーひよこ売り
なんてのもありましたね。

こうした古典的な手口は無くなっていると
思いますが、今も物や手口は変わっているだけで、
こうした悪質な販売方法はあるんでしょうね。

テレビ番組で紹介された
「押し売り」から、昔を思い出しました。





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