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わが家の庭にアジサイがない訳。祖父の言いつけ。

2020年6月16日の「よみうり寸評」。

アジサイの話題から始まっています。

「アジサイは紫陽花ではない。植物学者の牧野富太郎は
口を酸っぱくしてそう説いた。紫陽花とは、中国唐代の
詩人が見た紫の花につけた名であって、日本原産の
アジサイを指すはずがないと言うのである」。

この季節、わが家の近くの公園には、
アジサイが咲いています。

小学生の頃、理科の授業で、
アジサイのことを習いました。

外側の4枚の花びらに見える部分は、
実は花びらではなくて、ガク。
ガクの中心に花があるんですね。

またアジサイの色は生えている場所の
土壌のアルカリ性、酸性に由来するとも。

「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」になる。
これは、リトマス試験紙と逆なんですね。

さらには、アジサイが上に記しているように、
日本原産である。
そしてこれは中学になってからだと記憶していますが、
シーボルトが、アジサイの品種の学名を、
日本での妻お滝さんの名前からとって、
Hydrangea otaksaオタクサとしたと。

もっともシーボルト自身は、otaksaとの命名については、
アジサイが日本で「オタクサ」と呼ばれている
ところからと説明しています。

しかし牧野富太郎は、「オタクサ」と日本国内では
呼ばれていなかったので、別の理由を考察。
シーボルトの日本での妻であった楠本滝(お滝さん)の名から
とったものであると推測したのでした。

話が逸れましたが、ともかく小学校の時に、
このアジサイについて習ったので、家に帰り、
わが家にもアジサイを植えて欲しいと両親に
ねだりました。

ところが、母親から、次のような理由で断られました。

「あなたのお祖父ちゃんが、アジサイには、
毒があるから、絶対、家の庭には植えてはいけないと。
そう言われたので、わが家ではアジサイは植えない」。

その時は知らなかったのですけれど、
アジサイの葉などには、毒が含まれているものがあり、
誤って食べると、食中毒になり、嘔吐、痙攣、呼吸困難
などの症状が出ることがあるんですね。

厚生労働省。
《自然毒のリスクプロファイル:高等植物:アジサイ》
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082116.html

今でも時々、料理に飾りとして添えられた
アジサイの葉を食べて、食中毒が発生することがあるようです。

そんな訳で、わが家の庭には、アジサイが植わっていないのですが、
たまに花屋の前を通りかかり、アジサイの花を見ると、買って帰りたく
なります。

というか、最近はアジサイの新品種が次々と出ており、
「これがアジサイ」と想うようなものも売られています。

先日、わが家近くの花屋さんにあったのが、
「ラグランジア ブライダルシャワー」。

つい最近、日本人の育種家により開発されたものだそう。
小さくて育てやすく、鉢植えでも大丈夫とのこと。

祖父の言いつけに背くことになりますが、
そろそろわが家にもアジサイを迎えたいなー。





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