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トルコの「棚の上のパン」。ナポリの「保留コーヒー」。共助の仕組み

2020年6月23日、テレビ東京の
《【朝活タイム】なるほど・ザ・新興国 トルコ》。
https://www.tv-tokyo.co.jp/mv/nms/time/post_204657/

新興国の様子を伝える火曜日。
今回はトルコのイスタンブールから。

日本経済新聞インスタンブール支局長がレポートされていました。

まず初めにトルコの新型コロナ感染について。
感染者は18万人を超え、死者数は5000人、致死率は3%弱とか。
今月6月には人出が戻ってきたが、景気は悪い状況とのこと。

そんなトルコでは、昔から経済的に余裕のある層が、
低所得者に手を差し伸べる共助の仕組みがあると。

その新しい試みの一つが誰かの手助けをしたい
と考える人が、サイトを通じて、困っている人の
光熱費などを肩代わりする制度があるんですね。

現在17万件以上、3億円を超える請求書が肩代わりされたとか。
支局長の木守さんは、こうした助け合い制度は、
トルコのイスラム教の信仰、強いご近所意識により、
成り立っていると分析されていました。

ネットで請求書の支払いをするこの制度は、
新しいものですが、トルコには昔から「棚の上のパン」
という助け合いの仕組みがあったとのこと。

これは、パン屋で、誰かを助けたいと思う人が、
余分にお金を支払い、パンを預ける。
そのパンを困った人が、無償で受け取れるというものです。

その後、ヨット貸切ツアー、別荘の価格上昇、
政府による外国人観光客を呼び込むための
安全性のアピール、中国に代替する製造業の
サプライチェーン見直しでトルコが今後
代替生産拠点になるといったことを報告されました。

この「棚の上のパン」で思い出すのは、
イタリアのナポリが発祥で、ヨーロッパ、
アメリカ、そして日本など世界に広まった
「カフェ・ソスペーゾ(Caffè sospeso)」。

ソスペーゾは保留という意味です。

イタリア・ナポリのバールでは、エスプレッソを1杯飲むときに、
2杯分の代金を支払い、1杯分を店に預ける。
困った人が、その預けた1杯を無償で飲めるというものです。

ナポリもイタリアの中では、経済的には貧しい地域。
それでこうした助け合いの仕組みが出来たと言われています。

コロナ禍でバールが閉鎖された
イタリアでは、このカフェソスペーザが
一時出来なくなったのですが、そのかわり、
ずっと開いていたスーパーで、他の人のために
パンを店に預ける「PANE IN ATTESA
(パン・イン・アテーザ)(待っているパン)」が発生したよう。

これは、コーヒーのようにパンの代金を支払い、
スーパーに預け、困った人がパンを受け取るというもの。

ほかにも、ナポリの美容院ではヘアカットを店に預ける
「ソスペーザ」がテレビ番組で紹介されていました。

《世界ふれあい街歩き「助け合いの下町 イタリア ナポリ」》
https:/https://news.yahoo.co.jp/byline/iderumi/20200504-00176719//www.nhk.or.jp/sekaimachi-blog/100/426215.html
https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2020-03-31&ch=10&eid=33607&f=169
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2020106287SA000/

以下のコラムに、ナポリの保留コーヒー、
コロナ禍の共助について書かれています。
《誰かのために善意のおすそわけ スーパーや店で食品を買って託す
イタリア発祥「サスペンデッド・コーヒー」
井出留美 | 食品ロス問題ジャーナリスト・博士(栄養学)5/4(月) 11:43》
https://news.yahoo.co.jp/byline/iderumi/20200504-00176719/

ドキュメンタリー映画(Netflixで見られる)
《カフェ・ソスペーゾ ~優しさがつなぐ一杯~》
https://www.netflix.com/jp/title/80232894



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