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小型仏壇でさえも場所取り。新たな動きは創作位牌。

先日、京都に旅行してきました。
その目的の一つが、ご先祖様の
位牌の打ち合わせ。

事前に京都の仏師(位牌作りも出来る人)さんと
メール、電話などで打ち合わせをしていたのですが、
やはり、実際にあって、位牌に使う材料(木材)を
目で見て触って選んだ方がよいと思い、尋ねました。

実際にあって、話をして、様々な種類の材物の中から、選ぶことが出来て、とても良かったです。

その仏師さんとの話の中で、
今は、マンションに置けるような
小さな仏壇、厨子も持て余す人が多く、
小さな創作位牌を頼まれることが
とても増えたのだそうです。

そして位牌と言えば、多くの方が
頭に思う浮かべる形がありますが、
そうした位牌は伝統位牌といい、
形、大きさなどが決まっているのだけれど、
昔は、その人その人の個性を表す、
ユニークで独創的なものが多かったのだとか。

そうした個性的なものは今は創作位牌と
呼ばれているそうですが、それこそが、
位牌のルーツであると。

その仏師さんが手がけられた位牌の
写真を拝見しました。
誰もが知る有名な方の位牌を数多く、
作られていたのですが、一目見て、
その方の業績、個性が思い浮かべられるような位牌でした。

その仏師さんは、以前は位牌は余り
作られていなかったのですが、
それが変化したのが、東日本大震災で、
被災地でのボランティア体験から。

多くの被災者が避難する時に持って逃げたのが、
アルバム、そしてお位牌と聞いたそう。

位牌はご先祖様、亡くなった人をしのぶ
よすがになり、いざというときに、
持ち出しやすい。

それから位牌作りにも力を入れ始めたとのこと。

そういえば、阪神淡路大震災の時、
親戚も避難したのですが、やはり、
持ち出したのが過去帳とお位牌でした。

さらに知人は、ご両親が亡くなり、
地方の実家とお墓をしまったのですが、
その際、マンション住まいだったので、
仏壇さらに大きな位牌はもってこれず、
新たにどちらともコンパクトなものを
作り直したと聞きました。

また他の知人は奥さんを亡くされた後、
奥さんの故郷の名石で、小さな
オブジェのような位牌を作られました。

こうした動きは、今後、広がって
いくのかもしれませんね。

葬儀と日本人 ──位牌の比較宗教史 (ちくま新書)


お位牌はどこから来たのか―日本仏教儀礼の解明


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