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ギブアップとノーカウントが通じない。世代ギャップ。

あなたは当たり前に誰もが知っている
と思っている言葉、表現が通じなかった
という経験はありませんか。

日本経済新聞夕刊、連載プロムナード、
2021年8月13日は作家の万城目学さんが
《さよなら、ギブアップ》とのタイトルで
書かれています。

当時、小学2年生の息子さんと
リビングでじゃれていたところ、
背中にのられ、ヒップアタックを
見舞われたので、たまらず、
「痛い、ギブ、ギブ」と降参を
申し出たにもかかわらず、
攻撃を止めてくれなかった
とのエピソードから始まります。

確かめると息子さんは、この言葉の意味も、
さらにはプロレスも知らなかったそう。

ここから次は野球が危ないと万城目さんは推測。

息子さんは《野球のルールを知らない。
おそらく今の小学生に「ノーカン」
と言っても通じまい》と書かれています。

おお。

20代そこそこの若者が多数いる取引先に
もう30年余り通っていますが、
野球を見ない、知らない
という若者は増えていますね。

男性でもキャッチボールは見たことがあるが、
やったことがない人がかなりいます。

自分たちの年代に限らず、多くの世代の
おじさん達は、ビジネス、一般的な
生活のあれこれを、野球で例えることが多いですよね。

例えるだけならまだしも、説教にも使ったり。

こうしたおじさんは、若者から
「野球用語おじさん」として嫌われるようです。

日刊スパ、2019年9月10日、
《なんでも野球で例える「野球用語おじさん」がウザい。
実のないアドバイスに辟易…》
https://nikkan-spa.jp/1603038

自分も本格的に野球をやっていた訳でも、
そんなに好きと言うわけでもないのですが、
ついつい野球用語を使ってしまったりしますね。

全然、若者には通じていないというのは、
最近はわかりだしたので、言った後、
すぐに言い換えたりしますね。

万城目さんのコラムは、息子さんの愛読している
漫画雑誌のエピソードを最後に記されています。

そこには小学生ユーチューバーの漫画が連載されていて、
その号の付録はユーチューバー養成セットだったそう。
付録の小冊子の中を見ると、1ページ目に、
《「どっちのサムネが再生数が多い?」》と。

万城目さんは、ちゃんと説明できないので、
息子さんに聞いたところ、
《そんなことも知らないのか、
とばかりに説明してくれた》とのこと。

最後、
《時代の変化に伴って知識も言葉も変わる。
ただ、それだけの話なのかもしれない》
と締めています。

これから死語が生まれそうな
分野、業界は何なのか。
気になりますね。

さらに言えば、日本語自体が、
死語、絶滅語になる危険性も。

そうならないようにしないとなー。

追記 令和5年2月8日(水)
〇アクセスをいただいています。
 プロレス、野球用語は、マイナーになっていますが、
 サッカー用語は、ワールドカップの影響もあり、
 若い人の間で浸透していますね。
 「シミュレーション」と言ったら、すぐに通じました。
 逆に、デュエル」は、若者に教わりました。
 ラテン語「DUO(デュオ)」=2人が由来。
 サッカーでデュエルは、1対1の状況ってことなんですね。



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