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テレビ番組を見て思い出した祖父から伝わる天然砥石。

2021年9月10日、BSプレミアムで
「最後の○○〜日本のレッドデータ〜
草彅剛presents 知的探求ドキュメンタリー番組」が
https://www.nhk.jp/p/reddata/ts/7KG62328PX/episode/te/EV5XL3M6KQ/
放送されました。

この番組は、
《国宝級の日本刀の輝きを支える「最後の男」。和食の神髄を体現する「最後の食材」。
俳優・草彅剛が「最後の〇〇」に光をあて知られざる価値に迫る知的探求ドキュメンタリー
いま日本には人知れず消えつつある「最後の〇〇」がある。世界で唯一無二の職人の技、
その地域だけにつたわる伝統の味…いわば日本のレッドデータ▽京都に存在する最後の
「天然砥石採掘職人」。驚きの技!採掘現場に密着▽絶滅危機》。

この番組を見て、わが家に伝わる砥石を思い出しました。

曾祖父、祖父と理髪店を開いていました。
理髪師の腕を支えるのはハサミとカミソリ。

切れ味を保つためには、毎日の研ぎが大事。
その研ぎに京都の山で取れた天然砥石で
作った合砥を使っていたのです。

祖父が日本カミソリでそると他より
ひげの伸びが1日違うと言われていたそう。
それほどしっかりとヒゲが剃れていたのですが、
それを支えていたのは、天然砥石の合砥(あわせど)。

合砥は、研ぎの最後の仕上げ研ぎに使われるものです。
(これ以外にいくつか砥石はある)
祖父は曾祖父からいくつか砥石を譲り受けたのですが、
自分でもいくつか買い求めたようです。

いつもは地元の業者に頼むのですが、この砥石だけは、
自ら京都まで行って、採掘、製造を行っている業者を
訪れ、買い求めたと伝わっています。

天然砥石は、産出する山によってそれぞれ特徴が変わり、
質にも違いがある。区別するために産出する山の名前が
つけられているんだそうです。

わが家に伝わる砥石も当初はその名前を記した桐箱と紙が
あったはずですが、今は砥石とそれを包む布のみ。

なのでどこ産かははっきりわからないのですが、
鳴滝、愛宕山、正本山といった名前を、
母が祖父から聞いた覚えがあるようです。

今ではすっかり貴重になってしまった
天然砥石の合砥。
一度もこれで研いだことはないのですが、
家宝の一つとして大切にしたいですね。

コロナ禍があけたら、祖父が行ったかもしれぬ
産地の一つ、京都府亀岡市を訪れたいですね。

京都の亀岡市にある
天然砥石館
https://www.tennentoishikan.com/


包丁と砥石大全: 包丁と砥石の種類、研ぎの実践を網羅した決定版!


東日本の天然砥石産地総覧 ―原石を拾って砥石に作り、刃物を研ぐ楽しみ―



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