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失せもの探しのおまじない。探し物の聖人アントニオ。

皆様、最近、失せものはありませんか?

比較するのも恐れ多いのですが、
皇后陛下が平成22年のお誕生日にあたり、
お言葉を発表されました。

その中に次のような部分があります。

《私自身は,これまで比較的健康に恵まれて来ましたが,
この数年仕事をするのがとてものろくなり,
また,探し物がなかなか見つからなかったりなど,
加齢によるものらしい現象もよくあり,自分でもおかしがったり,
少し心細がったりしています。》

《皇后陛下お誕生日に際し(平成22年)》
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/gokaito-h22sk.html

皇后陛下よりずいぶん年下ですが、
最近、失せ物を探すことが、増えました。

失せものとは、なくし物のこと。

つい最近、ベッド、机を組み立ててもらい、
自宅の部屋に設置しました。

その前に、その部屋と通り道の
リビングなどを片付けました。
それが原因と言う訳ではないと思うのですが、
失せ物が出てしまったのです。

小さな黒のメッシュの袋。
横長で上のファスナーの部分は
アクセントで赤いパイピングがしてあります。

旅行の時に、もともとは細々したものを仕分けしていれる袋。
メッシュなので中が見えるところから重宝して、
大中小をずいぶん前に、購入。
旅行だけでなく、日常に使っていたのです。

いつもは仕事用のかばんの中に、入れていました。
袋の中には、ティッシュ入れ、名刺入れ、
小さなLEDライト、綿棒などが入っています。

さて、先日、六本木の昼食会に出かける前、
そのメッシュ袋にいつも入っている
青色のティッシュ入れを取り出し、
外出用の小さなポーチに入れました。

その時に、そのティッシュ入れは、
仕事用バッグの中のメッシュ袋に入っていたのか、
それとも裸でバッグの中に入っていたのかが
定かではないのですね。
ああ、情けない。

では最後にそのメッシュ袋を確認したのはいつなのか?

別の失せ物で、ずっとマグライトを探しています。
けれど見つかりません。

何かあった時のために、かわりを探さねば、
そういえば、カラビナがついたLEDライトがあった、
そうだそれは、確かメッシュの袋にいれたはずと思い出したのです。

メッシュ袋はどこ?

リビングの白のチェスト。
その左の一番上の引き出しにしまったなーと思い出し、
開けたら袋があり、確かにその中に、LEDライトがあったのを
確認したことを、はっきりと覚えているのですね。

おそらくそれがメッシュ袋を見た最後。

徹底的に探しました、何度も何度も。
思い当たる所は、探しつくしたのですが、見つかりません。

誰かが持って行ったり、間違って段ボールなどのゴミと
一緒に捨てられてしまったのではないか……などと
自分が悪いのを棚にあげて、邪推したり。

前置きが大変、長くなりましたが、
失せ物が出て、見つからない時、皆さんはどうされますか?

小さい時に、失せ物探しの方法、まじないを教わりませんでしたか?

危険な方法の一つが、小学生の時に流行した「こっくりサン」に聞くこと。
「こっくりサン」が失せ物のありかを教えてくれるというのですね。
しかしこれは油揚げのお礼を用意し、手順通りにやらないと、
たたるので危険とか言われていました。
今までも今回も試したことがありません。

続いては、失せ物探しのまじない。

逆さバサミ。
ハサミを紐でぶら下げ、その前で失った物の名前を逆から唱えるというもの。
メッシュ袋は言いにくいから、袋で「ろくふ」と唱えるということになるんでしょうか?
これもまだ試していません。

他には? 
神頼み。

祖母あたりに教わったと思うのですが、
「清水の音羽の滝は尽くるとも 失せたる物の出ぬはずはなし」
との和歌を唱えながら探し歩く。
(他にも「清水の音羽の滝に願掛けて 失せたる○○のなきにもあらず」を
3回唱えるなどバリエーションがあるよう)

清水の音羽の滝は、京都の清水寺の霊泉「音羽の滝」のこと。
皆さんも修学旅行などで訪れて水を飲まれたことがあるのでは?

《「清水寺」という寺名は、音羽山中より今もなお途切れることなく
こんこんと湧き、音羽の滝に流れる霊泉に由来しています。
この霊泉は「すべての人を救う」観音さまのご利益とあわせ、
古来より無病息災、立身出世、財福、良縁、子授けといった
現世利益を願う善男善女を集め、「清水の観音さん」の名で
全国に広く信仰を得てまいりました。》
http://www.kiyomizudera.or.jp/about/index.html

全国各地には、失せ物探しに御利益がある神社が
いくつもあるようです。
また蛙のお守りもありますね。

蛙は、無事帰る、失せ物「返る」と
旅行安全、捜し物探しに
御利益ありとか。

イタリアには、聖人がたくさんいますが、
無くし物、探し物の聖人もいるんですね。

それは、聖アントニオ(sant'Antonio di Padova)。
パドヴァの守護聖人であり、子どもの守護聖人でもあります。
(もう一人、エジプト生まれの聖アントニオもいます。
大アントニオとも呼ばれ動物の守護聖人。1月17日が聖人の日)

また探し物の聖人とされているんですね。
さらには、恋人探し、縁結びの聖人でもあります。

イタリアなどカトリックの国では、聖アントニオの名前を唱え、
祈ると探し物、失せ物が見つかると言われています。

ふーん。

色々、失せ物を探すおまじない、聖人など
知識はたくさんあるのですが、一番効果的なのは、
部屋を片付けることかもしれません。

4月8日の聖人カレンダー
《4月8日 聖アントニオ(パドバ)司祭教会博士》
http://www.pauline.or.jp/calendariosanti/todayssaint.php?id=061301
そこに記された聖アントニオの言葉。
《「毎日が、あたかも最初の日であるかのように思って行動しなさい。
 そして、あなたが始めた最初の日と同じ熱意をもって、
 常に行動しなさい」》

祝日は6月13日。
パドヴァの他に、ポルトガル、ブラジルの守護聖人でもある。

彼が眠るパドヴァの教会Basilica di Sant'Antonio
http://www.basilicadelsanto.org/
《イタリア主要都市 観光・情報ガイド
私の住む町Travel案内 パドヴァ Padova》
http://www.japanitalytravel.com/padova/kanko.html

今、自分の頭の中は、聖アントニオとパドヴァの風景が浮かび、
井上陽水の「夢の中へ」が鳴り響いています。

人生は、何か大事な探し物を探す旅なのかもしれない。

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