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羽生永世七冠。小学2年で将棋クラブに入った時は人より下の十五級から。目の前の一手。

羽生善治さんが、竜王戦で勝利し、
永世七冠を達成しました。

タイトルをとれないで終わる棋士が多い中、
タイトルをとり、しかも「永世」の称号を
七つも獲得するとは、前人未踏。

その強さ、その持続性は想像を絶します。

そんな羽生善治さんが、将棋に出合ったのは、



小学1年生の時。

ご両親ともに将棋を指さなかったので、
家には将棋盤も駒もなかったので、
友人の家で。

初めは、まわり将棋、はさみ将棋で
遊んでいたとか。

小学2年で八王子将棋クラブに入ります。

本来、スタートは八級からなのに、
羽生さんは余りにも弱くて、
十五級からでした。

凡人の自分をちょっとだけ
安心させてくれます。

人より後ろから始めた将棋。
けれど一歩一歩、努力を積み重ね、
級を上げていきます。

一生懸命、やっても勝つための
コツが分からない将棋。
かえってそれが面白くて、
のめり込んでいったと言います。

その才能は、すでに小学生の時に花開き、
小学生名人となり、中学生で棋士に。
入門して10年で七冠を制覇。

以前、インタビューで語っていた
言葉がとても印象に残っています。

オリンピックのように
4年に一度でなく、
毎週のようにある試合。

なので、モチベーションを
ずっと高く保ち続けるのは不可能。

ある意味、割り切ることが必要。

そのためには、勝っても負けても
感傷にひたらず、すぐに忘れること。

将棋は個人競技だから、ミスや負けを突き詰めると、
他人や環境のせいにできず、自己否定になる。

なので、勝ち負けを余り深く考えず、
いい加減なところも必要だと。

また棋士生活は、マラソンのように
決まったゴールがないので、
遠い先のことは考えず、とりあえず目の前の
5キロ、10キロをがんばり、その結果として
何百キロと進めたらいい。

そんな考えを述べていました。

永世七冠で将棋を極めたように
思える羽生善治さんですが、
今でも将棋のコツはわからないそう。

それだけ将棋は奥の深いゲームなんでしょうね。

人生もいわばゴールのわからない競技。

目の前の一歩、一歩を大切にすることが、
より良く生きるコツなのかもしれません。


《迷いながら、強くなる (知的生きかた文庫)》(Amazon)


今やチェス、将棋などでは、
人間を超えてしまったと言われる人工知能。

その最前線を羽生善治さんが追いかけた
NHKスペシャルがとても印象的でした。

番組から生まれた一冊です。

《人工知能の核心 (NHK出版新書 511)》(Amazon)


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