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お金持ちは終活も大変。別荘の処分。別荘に移住。年間の維持費をカット。

母と昼食を一緒に食べながら、
テレビを見ていると、箱根の森美術館と
その周辺が映っていました。

「あ、この店は彫刻の森美術館の前で……」
と母が堰を切ったように、話し始めました。

その辺りの事情に詳しいのは、
このすぐ近くに、
親戚の別荘があり、母は父、姉たちと
何度も訪れているからでした。

親戚の箱根の別荘は、もう20年近く前に、
手放しているので、それからは箱根で
何日も泊まることはなくなりました。

わが家は別荘はなく、親戚、知人の別荘を
利用させてもらっていたのですけれど、
上のように、それぞれの家庭の事情で、
別荘を手放すことが多くなっています。

知人は三浦半島に海の家、箱根に山の別荘を
持っていたのですが、家族がそれぞれ高齢となり、
そこを利用することはないのに、税金や維持管理費だけが
かなりかかることに気づき、処分することに決めたそう。

一時は、そうした別荘、リゾート地の価格は
バブル崩壊、リーマンショックなどの影響で、
激安となっていたのですが、この所、
景気が戻ったせいか、有利に売り払うことが
出来たと言います。

叔母は従兄弟と、東京の真ん中に
住んでいるのですが、大昔に、
山梨に別荘を買い、
夏はずっとそこで暮らしていました。

しかし数年前から、将来は東京を出て
その別荘地で暮らすと話していました。

従兄弟は、その言葉に従い、別荘地近くに
土地建物を買い、商売をはじめました。

30年あまり通っているので、地元の知合いも多く、
地方とはいっても、別荘地の近くにスーパー、
病院があって、暮らしやすいとのこと。

冬の寒さが気になるのですが、
断熱がしっかりしているので、
室内は東京より暖かいのだそう。

また知人は、庶民にも手が届く
千葉の外房の別荘地をずいぶん前に購入。

そこを利用していたのですけれど、
ここ数年、購入者が定年を迎え、
別荘を手放し、その代わりに
移住してくる人が増えているんだそうです。

こうして別荘を処分する人、
また移住する人もいる訳ですが、
家、土地など不動産は、買ったら終わり
ではなく、維持するために費用がかかるのが
大きな問題のよう。

上で海の別荘を持っていた知人は、
小型船をも所有していたとのこと。

こちらもマリーナの保管料、
メンテナンス費用など
年間かなりの維持費がかかっていたとのこと。

こちらも海の別荘とともに処分したとのこと。

その知人が次に処分を考えているのは、
大量のワイン、美術品。

ワインはワインセラーに入れていて、
美術品は劣化を防ぐため除湿機能の
ついた保管庫に。
どちらも電気代がかなりかかっているんだそう。

物を所有することは
そうした維持費用がかかる
ということなんですね。

お金持ちにはお金持ちならではの
ご苦労があるようです。






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