台風19号で大きな被害を受けた長野を旅行。被災に負けぬおもてなしと笑顔。

2019年10月26、27日と、
長野県を旅行してきました。

旅行を計画したのは、
台風19号など影も形もない頃でした。

10月から消費税があがることから、
運賃・特急料金も値上げされるので、
9月中に新幹線の予約をし購入。

宿や各地の訪問先の予約、
連絡も10月の初めに行いました。

ところが、台風19号によって、
長野県は大きな被害を受けました。
北陸新幹線は、一部不通に。

10月25日から全線開通することに
なったものの、暫定ダイヤに。

我々が乗るのは「かがやき」で、
10本のうち1本だけ減便に
なっていました。

「まさかそれにあたるまい」と調べたら、
まさに自分たちの乗る便が
減便になっていたのです。

すぐに最寄り駅の浅草橋駅のみどりの窓口に。
予約をし直さないといけないとのことでした。

しかし予約開始は24日午前11時からだったので、
一度、家に帰り、自宅のパソコン（えきねっと）で
予約することに。

電波時計まで持ち込んで午前11時きっかりから、
予約にチャレンジしました。
幸いなことに、1時間弱でとることができました。

友達が手配してくれた宿、施設には電話連絡。
こちらも「被害」がなく、大丈夫とのこと。

26日、無事、新幹線で
長野につき、各地を訪問。

途中、訪れた農家カフェ。

そこのりんご畑は、全く被害がなかったものの、
近所の農家さんが大きな被害を受けたそうで、
収穫したりんごを入れるプラスチックの箱が、
泥だらけになって、うずたかく積まれていました。

被害農家では洗えないので、被害がなかった所に
持ち込んで、きれいにしているとのこと。

「日頃からの助け合いだから」
と話してくれました

カフェでお茶をしてから、
車で1時間ほどの宿に。

最短ルートは通行止めになっているので、
少し遠回りのルートを通るように
農家カフェの方々にアドバイスを受けました。

駐車場から、にこやかに迎えてくれた宿の方々。

こちらから、台風被害の有無を伺ったのですが、
なんと台風の時には、3日間近く停電で、
電話さえもとまっていたとのこと。

その後、ライフラインはすべて開通したものの、
渓谷の上流は大規模な土砂崩れが発生。

また上流に通う道も一部不通になり、
片側車線規制になったところもあった。

宿の近くでは被災して、お風呂に入れない人も多いので、
復旧後、宿は、温泉を被災者に開放していると。

「そのことでご迷惑をおかけするかもしれない」
と告げられたのですが、全くそうした迷惑はなく、
すばらしいもてなしをしていただきました。

そして27日。

予定していた山の牧場に向かうことに。

まさに今日から、全線が開通し、
片側車線規制の部分はあるものの、
行けるようになったのです。

村の人、関係者が
開通にかなり尽力されたそう。

途中、ある名所の前の売店に立ち寄り、
買物したり、軽食をとったりしました。

従業員の方のどなたもが、これまた
にこやかにしていたので、
「こちらは被害が出なかったのか」
と思ったら、全然そんなことはなく、
全館停電となり、道も2日間ほど
不通になっていたので、店内の
アイスクリームや冷蔵庫に入っていたものは、
すべて廃棄せざるをなかったとのこと。

「でもこうして今日開通し、多くの
お客さんが来てくれたので、それが
一番うれしい」と言われた時には、
こちらの方が涙が出かかるほど
感激してしまいました。

午後、長野市に戻って、善光寺周辺を
食事、買い物で回りました。

その中のあるお店では、同業者のお店が
被害を受けている店内の写真、
そのお店の人がともに片付けている写真が
貼られ、寄付を呼びかけていました。

農家カフェの時と同じく助け合いの精神が
発揮されていることに、またまた感激して
しまいました。

紅葉、滝などの絶景、栗、ぶどう、
きのこなどの秋の美味とともに、長野の人たちの
優しい気持ちに、大きく心が動かされました。

HanakoTokyo　2019.10.28
《注目を集める“日本産ワイン”。
長野・高山村でワイナリー巡り。おつまみにぴったりな
生ハム＆チーズが買えるショップも。》
https://hanako.tokyo/news/food/111582/