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区切り打ち、逆打ちのお遍路さん2人に電車の中で出会う。

2020年2月23日、令和初の
天皇誕生日の休日。

弟の住む愛媛県西条市に。

予讃線壬生川駅から今治駅まで、
JR四国の電車に乗りました。

昼の電車はわずかに一両。
天気がよくぼかぼか陽気の中、
電車は走ります。

午後2時過ぎ。乗客はわずか。
その中に、オレンジ、黄色という
派手な色合いのスポーツジャケットを
着たカップルが。

よく見ると菅笠を持っています。

「お遍路さんだ」と気づきました。

しかし、予讃線の下りは、通常の
お遍路さんとは逆の向き。
いわゆる逆打ちと呼ばれる、札所の
順番を遡っていく回り方です。

お遍路のためのガイドブックを持ち、
席もすぐ前だったので、話しかけてみました。

「お遍路ですか。でも逆ですね」

「そうなんです。先ほどは西条市小松町の香園寺に
お参りして、小松駅から電車に乗ったんです」

愛媛県の霊場
http://www.88shikokuhenro.jp/shikoku88/#ehime

香園寺は61番札所。その前の60番札所は、横峰寺。
こちらはすごく高い場所にあり、「遍路転がし」と
呼ばれる難所の一つ。

順番に回る場合も、先に61番にお参りした後、
60番にということが多いそう。

「次は59番の国分寺ですね。じゃ、桜井駅で下車ですね」

「そうです。よくご存じで。今日は時間的にそこまで。
その後は、今治市の街中にとまって、市内のお寺を回ります」

聞けば、ご夫婦二人で、休みの度にお遍路を行い、
逆打ちをしているとのこと。

今年2020年は閏年で、御利益が多いので、
お遍路さんの仲間がおおいとのこと。

中にはまったく公共交通を使わず、
歩いて回る人もいるが、自分たちは、
電車、バスなども利用しているそう。

そんな話をするうちに、電車は桜井駅に。

「お気をつけて」

「ありがとうございます」
と挨拶をかわし、二人は電車を降りていきました。

昔はお遍路さん、しかも逆打ち、歩き遍路というと、
白装束に身を構え、悲壮な覚悟の方が多いように
地元の叔父さん叔母さんたちから、教わりましたが、
いまどきは、様変わりしているようです。

春の温かい日を浴びながら、いつかは、
お遍路さんをしてみたいものですね。





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