高野豆腐の唐揚げ。元祖大豆ミート？ おばさんにだまされた。

今朝2022年10月24日の毎日新聞の
《ほりえさわこさんの食卓の一品》は、
《高野豆腐の唐揚げ》。

このレシピを見て、小さい頃のことを思い出しました。

同じ町内に小学校の時の同級生の親が営む
鶏肉専門店がありました。

今、考えるとその日のうちに、
その場でさばいた地鶏の鶏肉は、
かなり美味しかったと思います。

けれど、値段も高かったのか、
たまにしかその店で鶏肉を買うことは
ありませんでした。
大抵は、自分がお使いに行っていました。

そんな中、同級生は、週に二度は、
「鶏肉の唐揚げ」を食べていると
教えてくれました。

もっともその日の売れ残りを使ったものだ
と付け加えましたが、とてもうらやましかったのを
覚えています。

そんな折り、ちょっと離れた親戚の家に。
そうしたら3時くらいになって、おばさんが、
「唐揚げを食べる」と尋ねてきました。

従兄弟も含め、みんな大喜び。
しばらくすると、大皿に山盛りになった
茶色の塊が運ばれてきました。

その皿を卓上におくまえから、
周囲から手がのび、あっという間に
唐揚げはなくなってしまいました。

あふれる肉汁、にんにくとしょうが、
醤油の香りが食欲を増してくれたのでしょうか。

けれど従兄弟は、ちょっと不満げ。
そしておばさんに、
「これ偽物の唐揚げじゃないの」
と台所に向かって呼びかけました。

「偽物の唐揚げってなんだ」と頭が
疑問で一杯になったら、従兄弟が教えてくれたのです。

「これ、もしかして高野豆腐に味付けして
あげたもの。鶏肉じゃないよ。多分」

びっくり。
自分は鶏肉の唐揚げを余り食べたことが
なかったので、てっきりそれが鶏肉と
思っていたのですが、違ったようです。

すこしたってまたおばさんが、
お茶を持ってきて､皿をさげました。

「唐揚げは唐揚げ。鶏肉とは言ってないからね」

もどき料理ですね。
まあにんにく、しょうがを使うので
精進料理ではないですが。
それにしても、かみしめると肉の味がしたような。
おばさんは、なにか入れていたのかなー。

〇四角いままの高野豆腐ではなく、
　形が不揃いだった。おそらく
　戻して、しぼって、ちぎっていたと思う。

後に、大人になって、京王線の千歳烏山駅に
仕事場を持っていた頃、駅のすぐ近くのスーパー
「シミズヤ」をよく利用していた。
そこで買い求めていたのが、「唐揚げ」。

てっきり鶏肉の唐揚げと思っていたのだが、
ある時、「大豆肉」の唐揚げと気付いた。

いやー、そんなものでだまされるかとあなたは、
思われるかもしれないけれど、びっくりするくらい
鶏肉なんです。

今でも販売されているのかなー。

以前よりさらに、大豆肉は出来映えが良くなっているから、
さらに味、質感は向上しているに違いない。

〇ニチレイフーズ　大豆ミートのからあげ
https://www.nichireifoods.co.jp/product/detail/sho_id9986/





〇高野豆腐も原料は大豆。
　大豆肉と言えば大豆肉だ。

〇ネットで「山でクマに出会った際の対処法」の記事。
　その中で、熊は唐揚げが大好きなので、キャンプで
　鶏の唐揚げを作ったり、持っていたりしてはいけないとあった。
　やっぱり、美味しいものなー。高野豆腐、大豆肉でだませるのだろうか。